歯周病の原因を知りましょう
2018年4月26日
皆さまこんにちは。
福岡県八女市のほり歯科医院です。ホームページをご覧になっていただいている皆さまに、歯周病のことをもっと知っていただくために今回は「歯周病の原因」についてお話したいと思います。
歯周病は、歯周病菌が歯肉や歯周組織を侵していく感染症です。
初期段階ではかかっていることが自覚しにくく、進行すると歯がグラついたり歯を失うことになってしまいます。
歯周病が起こるメカニズムを知って、治療と予防に役立てていきましょう。
1・歯垢・歯石
歯周病菌は歯垢に潜んでいます。
歯垢はさまざまな種類の細菌が増殖してかたまりになったものです。歯垢がだ液の中のカルシウムが沈着すると、歯石となります。歯石の中にももちろん歯周病菌がいます。
歯周病菌は酸素が少ない場所を好むため、特に歯周ポケット内に多く棲みついています。歯周ポケット内の歯周病菌が生み出す毒素などによって、歯周組織は破壊されていきます。
2・危険因子
歯周病の直接の原因は歯周病菌です。
ただし、生活習慣や口内環境によっては、歯周病はさらに悪化しやすくなります。
◎口内環境などの要因
・歯並び
歯並びが悪いと磨き残しやすくなり、歯垢が残ってしまいます。
・歯に合わない修復物
被せ物などが歯にフィットしていないと、そのまわりに歯垢がつきやすくなります。
・悪い影響を与える癖
口から呼吸する癖や歯ぎしりの癖があると、歯周病が悪化しやすくなります。
◎生活習慣などの要因
・喫煙
タバコに含まれているニコチンは歯肉の血行を悪化させます。さらにタバコの中の一酸化炭素によって、歯周組織は酸素欠乏状態になります。
そのため歯周病組織が栄養不足になって抵抗力が落ち、歯周病を悪化させます。
・ストレス
精神的なストレスも抵抗力が落ちる原因です。身近な人の不幸など、大きなストレスがかかる時には歯周病が悪化しやすくなります。
・食習慣
不規則な食事や偏った食事は、全身の抵抗力を弱めます。
歯周病の原因を考えると、歯周病予防に必要なことが見えてきます。
・しっかりと歯を磨く
・栄養バランスの取れた食事を規則正しく取る
・禁煙する
・ストレスをためない
・定期検診を受ける
ご一緒に歯周病を防いでお口と全身の健康を守っていきましょう。
次回は「歯周病と全身疾患について」についてご紹介します。