コラム|福岡県八女市で歯科・歯医者をお探しの方は【ほり歯科医院】まで

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妊婦さまこそ気を付けたい歯周病

2021年4月30日

皆さまこんにちは。
福岡県八女市のほり歯科医院です。

妊娠すると歯周病になりやすいということをご存知ですか?
歯周病は放っておくと炎症がみるみる広がって、全身にさまざまな影響を与えます。
とくに妊娠中に歯周病になってしまうと、お腹の赤ちゃんにも影響がある可能性もあるため、注意が必要です。

 

妊娠性歯肉炎

歯周病とは、細菌感染によって炎症が起こることにより、歯ぐきや歯を支える歯槽骨などが破壊されてしまう病気です。
とくに妊婦さまに起こりやすい歯周病を「妊娠性歯肉炎」といいます。

妊娠中は、ホルモンバランスの変化やつわり、食生活の変化などにより、妊娠性歯肉炎のリスクが高まるのです。

 

歯周病のリスク

妊娠中に歯周病になってしまうと、早産や低体重児出産のように、胎児や出産に悪影響を与える可能性があります。

通常、出産が近くなると、「プロスタグランジン」という物質が子宮で分泌されることによって分娩が始まりあす。
しかし、歯周病により炎症が広がると、それを抑えようとしてプロスタグランジンが作られてしまうために早産が引き起こされてしまうのです。

また、ママが歯周病だと、通常の出産よりも低体重児の割合が多いという調査結果もあります。

 

赤ちゃんへの母子感染予防

生まれたての赤ちゃんのお口には、むし歯菌はありません。
むし歯の原因となるむし歯菌は、人から人へと感染します。
親子で安全にスキンシップを取るために、お母さまも口腔ケアをしっかり行う必要があります。

もし、ご自分がむし歯や歯周病である場合には、赤ちゃんのお口のためにも早めに治療しておきましょう。
また、一昔前は、離乳食を親御さまが噛み砕いて与えていたことがありましたが、現在ではむし歯菌を移すことになるため、避けた方が良いとされています。
ほかにも、大人が使ったコップやスプーンを、洗わずにそのまま赤ちゃんにも使うのは避けましょう。
できれば食器は親子で別のものを使用するのが安全です。

乳歯は永久歯に比べてむし歯になりやすいと言われています。
乳歯は永久歯に比べてエナメル質や象牙質の厚さが半分程度しかなく、さらに、歯の表面に汚れなどが付着しやすくなっています。
このようにまだ歯質が弱いうえに再石灰化の力も弱いため、むし歯菌で簡単に溶かされてしまうのです。
このように弱い歯を守るには、歯が生えたらすぐにケアを始める必要があります。

 

まとめ

歯周病を予防するためには、しっかり歯を磨く、水分をしっかり摂る、キシリトール配合のガムを噛む、などが効果的です。
つわりで歯磨きが辛いときには、水分やガムがいいでしょう。
また、安定期に入ったら歯科医院を受診して、お口のクリーニングをしてもらいましょう。
母体に負担がかからない程度であれば、治療も可能です。