コロナ下でのマスク生活が及ぼすお口の変化
2021年3月31日
皆さまこんにちは。
福岡県八女市のほり歯科医院です。
新型コロナウイルスの影響で、マスクが欠かせない生活が1年以上続いています。
そのため、この冬はインフルエンザの患者数が例年に比べて激減しました。
もちろん、手洗いや消毒の効果もありますが、マスクをしていることで、こんなに感染症にかかりづらくなるのかと、驚いた方も多いのではないでしょうか?
その一方、マスク生活の影響で、むし歯や歯周病になる方が増えています。
マスク生活以前に、新型コロナの影響で、歯科医院への通院を控える方が多い、というのも理由の一つとして挙げられています。
ですが、マスク生活自体も、むし歯や歯周病リスクを高める原因となっているのです。
マスクをすると呼吸がしづらくなります。
そのため、より多くの空気を吸おうと「鼻呼吸」ではなく「口呼吸」をするようになることが多いことがわかっています。
そして、慢性的に口呼吸になると、お口の中は乾燥した状態になってしまうのです。
マスクをしていると、お口の中が潤っているように感じますが、マスクの内側のお肌の部分は蒸れる一方で、お口の中は乾燥しているのです。
マスクをしていると、お喋りする機会が減ってお口の動きが低下する、水分補給がおっくうになる、そして口呼吸になる、という理由で、お口の中自体は乾燥しやすい状態となります。
お口の中が乾燥するということは、唾液の分泌量が減っているということです。
この唾液の分泌量が減っているということが、むし歯や歯周病リスクを高めるのです。
唾液は、お口の中に侵入した細菌やウイルスを洗い流す効果があります。
ですが、唾液の量が少なくなれば、当然この効果も低下するため、むし歯菌や歯周病菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
マスク生活でむし歯や歯周病を防ぐには、唾液の分泌量を増やすことです。
そのためには「噛む」ということが大切です。
たとえば、食材を大きく切る、噛みごたえのある食材を選ぶなど、食事を工夫して噛む回数を増やす、キシリトールガムなど、歯にやさしいガムを噛む、唾液腺マッサージをするなどが効果的です。
あとはこまめに水分補給をする、マスクをしていない時にお口をよく動かすことも大切です。
コロナが怖くて通院を控えることで、むし歯や歯周病が悪化してしまっては本末転倒です。
歯科医院は、患者さまのお口に直接触れる治療が多いため、日頃から衛生管理を徹底しています。
そして、このコロナ禍において、どの歯科医院もより滅菌や除菌には力を入れています。
ですので、どうぞ安心して歯科医院にお越しください。